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Citizens Denouncing Reactor Manufacturers

告発 denunciation


 〜2016年1月29日午後1時、東京地検に告発状を提出!!告発状


 1950〜60年代、米ソを中心に大気圏内核実験が盛んに行われ、その副産物であるフォールアウト(放射性降下物質)は人類、そしてあらゆる生命に被爆という計り知れない被害をもたらしました。
 1963年に米・英・ソで部分的核実験禁止条約(PTBT)が調印され、大気圏内核実験が禁止となるその直前は最も激しく核実験が行われた時期でもあり、これによってさまざまな放射性核種が空中にまき散らされました。
 特にトリチウムは1960年代では核実験前(自然起源)の100倍にも増加しています。
 PTBTの締結後、現在の降水中のトリチウム濃度は1980年代に比べて1/6程度まで減少を続けていると報告されていますが、大気圏内核実験が禁止となった以降もフォールアウト(放射性降下物質)の脅威は現在まで消え去っていません。

 1954年に旧ソ連で世界初の原子力発電所が運転開始したのを皮切りに世界各国で原発の建設が盛んとなり、日本においては1966年に東海発電所で初の商業用原子炉が運転を開始しました。
 原発は一度稼働させると危険な放射性廃棄物を漏出・放出し続け、たとえ稼働を一時的に停止しても放射線の漏出を完全に防ぐことはできません。
 「年次別悪性新生物死亡者数及び原子力発電所認可出力の推移」(下図参照)のグラフや【年次・5年毎にみた悪性新生物の死亡数・率と増加率及び5年毎にみた原子力発電所認可出力の推移と上昇率】(下図参照)を見てもわかるように、原子力発電所の認可出力の増加と悪性新生物死亡者数の増加には明らかな相関関係が見られます。「電気事業用原子力発電所認可出力の推移」(下図参照)

 原発の稼働に伴って一体どのような放射性廃棄物が放出されるのでしょうか。
 「実用発電用原子炉別・放射性廃棄物管理(放出)実績値総合計割合一覧」(下図参照)および「実用発電用原子炉別・放射性廃棄物管理(放出)実績値総合計一覧」(下図参照)によると、クリプトン(Kr)やキセノン(Xe)、ヨウ素(I)といった気体廃棄物や、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、鉄(Fe)、コバルト(Co)ストロンチウム(Sr)、セシウム(Cs)などの液体廃棄物としてさまざまな放射性核種が放出される中で、トリチウム(3H)が気体・液体を合わせて全原発から放出される放射性廃棄物の実に約93%以上を占めていることがわかります。「原子炉別・放射性廃棄物の放出管理状況の概説」(下図参照)

 トリチウムは水素の同位体であり、放射能を帯びた放射性元素です。
 トリチウムの放射線エネルギーは小さなエネルギーのベータ線ですが、実は小さなエネルギーのベータ線は大きなエネルギーのベータ線よりも相互作用が強く、分子切断を行う電離の密度が10倍ほどにもなり、体内に取り込まれると極めて危険な作用を及ぼします。「トリチウムの危険@」「トリチウムの危険A」(下図参照)
 体内にある原子の60%は水素原子であり、最も小さい原子である水素原子は硫黄、リン、窒素といった体内の他の原子よりもはるかに活発に交換反応を起こします。
 人体の外部にあるトリチウムから放出されるベータ線は皮膚の最も外側にある細胞で遮断され、それより内部には到達しないため、トリチウムβ線による生物影響を考える際に重要となるのは内部被爆です。
 原発から放出されたトリチウム水(HTO)のプルーム(水蒸気雲)が風に乗り、すべての有機分子と素早く反応してトリチウム化しますが、これにはあらゆる種類の植物や動物、水を含んだ鉱物や土などが含まれ、食物として経口摂取されて体内に入り込んでいきます。
 トリチウム水(HTO)が生物体内に取り込まれると、全身がほぼ均一に被爆します。
 トリチウムが有機化合物に取り込まれた有機結合型トリチウム(OBT)は、生体構造分子として体内に留まるため長期にわたってベータ線を放出し続け、細胞核内のDNAに損傷を与える確率が高くなります。
 トリチウムβ線の飛程と細胞核内にあるDNA分子の複合体の大きさ(数十nm〜数百nm)はほぼ同程度のサイズであり、トリチウムが有機結合型トリチウム(OBT)となってDNAの中に取り込まれた場合、ベータ線の届く範囲は細胞核内にほぼ限られるためDNAが損傷を受ける確率は高くなります。

 放射性廃棄物の99.98%以上をトリチウムが占める北海道電力・泊原子力プラントの半径50km圏内、20市町村の悪性新生物(ガン)の租死亡率を公的な資料に基づいて比較検討した結果、稼働前と稼働後とではその租死亡率が約140〜240%にも上昇していることがわかりました。
 こういった放射性物質の危険性については既に1960年代に米国の原発周辺で住民の放射能被害が報告されており、70年代、80年代に入ってからも専門家によって研究が続けられ、トリチウムに代表される放射性核種が汚染された食物から体内に入り込んで有機結合型トリチウム(OBT)としてDNAの中に取り込まれていることは明らかである、と当時から指摘されています。
 また、摂取されたトリチウム水の活量(活動濃度)では、卵巣のDNAで最も高い濃縮率となっていることが実験によって明らかとなっており、次世代に与える影響について以前から懸念されていたことは間違いありません。

 では、そのように危険極まりない放射性廃棄物について国はどのように定めているのでしょうか。
 「実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則(昭和53年通商産業省令)」によると、放射性廃棄物の廃棄(放出)について以下のように定められています。
  気体状:廃棄施設において、ろ過、放射能の時間による減衰、多量の空気による希釈等の方法によって排気中の放射
      性物質の濃度をできるだけ低下させること。
  液体状:排水施設において、ろ過、蒸発、イオン交換樹脂法等による吸着、放射能の時間による減衰、多量の水によ
      る希釈等の方法によって排水中の放射性物質の濃度をできるだけ低下させること。
 平成13年経済産業省告示によって放射性廃棄物の放出濃度限度が定められていますが、その放出濃度限度をクリアすべく空気や水での希釈を合法化するという在って無いような相矛盾する法律がまかり通っており、希釈したところで放射性物質が消えてなくなるわけではなく、長年にわたって環境中に大量放出され続けて蓄積されていくことになります。

 原子力プラントがトリチウムを含む放射性廃棄物の大量放出を可能とする最大の根拠は、半世紀以上にもわたり放射線のリスク評価の勧告を行ってきたICRP(国際放射線防護委員会)に求めることができます。
 日本の公的機関(省庁)は、ベータ線のRBE(生物学的効果比)や低線量放射線のリスク評価等を故意に過小評価しているICRP等の勧告を参考にして原発からの放射性廃棄物の年間管理目標値・年間基準値を設定、原子力プラント業者に管理させ、そのうえ国際的にはBq/Lと表記する年間管理(放出)実績値の数値を日本ではBq/p3と表記し過小に見せています。
 しかし、それらの数値が人体の安全性を保証するという根拠などどこにもありません。
 人体に対して有害ではない放射性物質、そしてしきい値的放射線量など存在せず、どんなに微量であっても体内に取り込まれた放射性物質からは臓器や細胞にダメージを与える放射線が放出され、物理学的半減期または生物学的半減期のいづれかがゼロにならない限りその影響を行使し続けるのです。

 日本で原発の建設計画が着々と進められている間にもそのリスクが専門家らの研究によって次々と明らかとなっていく中、日本の国家・国内外の原子炉メーカー・原発プラントを所有する電力事業者はもともとその危険性を十分に熟知していたと考えられ、リスク&ベネフィット論、コスト&ベネフィット論の下、功利追求のために人命を犠牲にすることもいとわない、として原子力を推進してきた彼らに対し、私たちは殺人罪(未必の故意)、傷害罪、傷害致死罪が適応されるとして告発の準備を進めています。
 以下の資料は、悪性新生物(ガン)の死亡者数と放射能との因果関係を示すための資料の一部となっておりますのでご参考ください。


     



 ◆年次別悪性新生物死亡者数及び原子力発電所認可出力の推移


 
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 ◆年次・5年毎にみた悪性新生物の死亡数・率と増加率及び5年毎にみた
  原子力発電所認可出力の推移と上昇率


           
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 ◆電気事業用原子力発電所認可出力の推移


          
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 ◆トリチウムの危険 @A


    
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 ◆平成23・24年度(2011・2012年度)の電気事業用原子力発電所の設備利用率


         
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 ◆実用発電用原子炉別・放射性廃棄物管理(放出)実績値総合計割合一覧


         
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 ◆実用発電用原子炉別・放射性廃棄物管理(放出)実績値総合計一覧


         
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 ◆原子炉別・放射性廃棄物の放出管理状況の概説


         
                【ダウンロードはこちらから・PDF】        


 ◆実用発電用原子炉における放射性廃棄物の放出管理状況(BWR)


     
        【福島第一原子力発電所・PDF】             【福島第二原子力発電所・PDF

     
         【東海原子力発電所・PDF】             【東海第二原子力発電所・PDF

     
         【志賀原子力発電所・PDF】              【島根原子力発電所・PDF

     
        【柏崎刈羽原子力発電所・PDF】             【浜岡原子力発電所・PDF


 ◆実用発電用原子炉における放射性廃棄物の放出管理状況(PWR)


     
         【泊原子力発電所・PDF】                 【美浜原子力発電所・PDF

     
         【大飯原子力発電所・PDF】              【敦賀原子力発電所・PDF

     
        【高浜原子力発電所・PDF】               【伊方原子力発電所・PDF

     
        【玄海原子力発電所・PDF】               【川内原子力発電所・PDF


 ◆年次・部位別(甲状腺・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫・白血病)ガンの死亡率


 
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 ◆年次・部位別(甲状腺・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫・白血病)ガンの全国推定罹患率


  
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 ◆年次・部位別(甲状腺・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫・白血病)ガンの4県集計罹患率(宮城・山形・福井・長崎)


 
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 ◆年次別低出生体重児(2500g未満)出生率及び原子力発電所認可出力の推移


 
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 ◆実用発電用原子炉施設及び電力会社に関する主要データ他

 
     
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 ◆環境放射能水準調査結果(6ヶ月合計降下物)2011年3・4・5・6・7・8月の合計


     
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 ◆環境放射能水準調査結果(6ヶ月間合計降下物)


 
 
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 ◆性・年齢別死因分類第1位 及び自殺順位

 
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 ◆主要国の主要死因別標準化死亡率:2008年

 
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 ◆年次別死因分類と順位(第1位〜第5位)及び死亡率

 
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 ◆年齢別死因分類と順位(第1位〜第5位)


 
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 ◆年次・部位別(甲状腺・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫・白血病)ガンの全国推定罹患率


 
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 ◆年次・部位別(甲状腺・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫・白血病)ガンの4県集計罹患率(宮城・山形・福井・長崎)


 
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 ◆年次別0歳の死因分類と順位(第1位〜第5位)及び死亡率


 
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 ◆年次別新生児の死因分類と順位(第1位〜第5位)及び死亡率

 
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 ◆年次別乳児の死因分類と順位(第1位〜第5位)及び死亡率


 
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 ◆年次別悪性新生物とその主要部位である白血病・悪性リンパ腫の死亡数及び祖死亡率


     
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 ◆年次・性別低出生体重児(2500g未満)出生数及び率


     
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 ◆年次・性別にみた死産数・率及び死産性比


     
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口座番号:0180933
名義:原子炉メーカーを糾弾する会